没東京 夢日記

没東京 夢日記

「キミの文章は真実がない」 とコトあるごとに云われる。 そのたびに「つまらん」そう思う。 だからココに嘘と真を混ぜ合わせた文章を書いて、新しい真実を作ることにした。

2019-02-27から1日間の記事一覧

とある爽やかな朝のこと

通勤時、満員電車に揺られていると、前に座るオトコが、にやにやと私を見ている。 電車が揺れるたびに、隣のヒトの体重がのしかかってきて、煩わしい。 オトコはそんな姿を見て、笑っているように思われる。 ――なんとなく負けじとオトコを見つめ返していると…

土手とお巡りさん

会社帰りに、少しだけ土手を歩くことにした。川から吹く風が冷たく、外套の襟をたてる。いつも散歩する土手だが、夜になると急に、先がなく、延々と続くように思われた。 先日私を誘惑した桜の木は、もうどれだかわからなくなってしまった。 なぜだかそれが…