没東京 夢日記

没東京 夢日記

「キミの文章は真実がない」 とコトあるごとに云われる。 そのたびに「つまらん」そう思う。 だからココに嘘と真を混ぜ合わせた文章を書いて、新しい真実を作ることにした。

2019-03-01から1日間の記事一覧

趣味と御焼香と雪について

知り合いに良くない趣味の男がいてね、と鹿島さんは話し始めた。 彼は文机に本をひろげて、私に背中を向けている。 だるまストーブの上に薬缶ではなく、酒粕を焼いているのだが、水の中にいるような感覚は抜けなかった。 男の名前はKという。 彼は無類の新聞…