没東京 夢日記

没東京 夢日記

「キミの文章は真実がない」 とコトあるごとに云われる。 そのたびに「つまらん」そう思う。 だからココに嘘と真を混ぜ合わせた文章を書いて、新しい真実を作ることにした。

2019-02-24から1日間の記事一覧

夜の散歩と桜のうろについて

夜中、風が強くて起きた。 冷たい風が枯れ木の枝を切って、びゅんびゅんと音をたてている。 私は目が冴えて眠れない、そこでぶらりと散歩に出ることにした。 部屋着にパーカーとコートを羽織って外にでる。冷たい風が隙間という隙間から入り込んで、体に染み…

公衆電話のオトコ

公衆電話の中で、大学生らしき男が、スーツケースに腰を掛けて、煙草を吸いながらドコかへ電話していた。 夕暮れの、西日が眩しい、四ツ谷駅でのことだ。 スーツ姿のサラリーマンたちが、巣穴に戻るゴキブリのように、なんだか、少し苛ついたように歩いてい…

キミの文章にはリアルがないってさ

「キミは泉鏡花の真似をしてるのかわからないけれど、キミは彼みたいにはなれないよ。彼の文章は現実離れしているようで、真実がある。なんたって苦労してるからね。しかしね、キミの文章からはそれが見えてこない」 それはどうしようもないじゃないか……、と…